さて、アストンマーティンの2020年度第一四半期が公開されました。やはり、とでもいうべきか惨憺たる結果となっておりなんと$1.5億の赤字。(1年ではなく、3ヶ月での数値)
先日もお伝えしたとおり、ローレンスストロールから$6.6億ドルもの出資を受けていますから、それが無かったらどうなっていたことやら。
アストンマーティン初のDBXの開発は順調に進んでいるのでしょうか。。。
似たような車ばっかり作ってきたアストンマーティンですので、開発に苦労していなければ良いのですが。
アストンマーティンはコストカットに注力
発表されたところによると収益性を保つため、減少した生産台数に合わせ、組織を再編成するとのこと。
その再編成の具体的な方法として、広告宣伝費の削減、500人の解雇という手段を取り、$4800万/年の削減が出来ると算出しています。
そして、当然とも言うべきかその500人の中にCEOのアンディパルマーが入ってしまっています。
彼は6年もCEOをつとめていたのですが、メルセデス・ベンツAMGのトビアスモースに変わってしまう様です。
株価を78%も下落させ、売上も3割以上減っていますので特に驚きは無いでしょうか。

どうするアストンマーティン!?
ここからの再建がまさに腕の見せ所なアストンマーティン。どうすれば再建の可能性が高まるでしょうか?
僕が思うに、まずはヴァルキリーとDBXの販売、デリバリーを完遂させること。
ヴァルキリーは150台しか販売されませんが、1台5億円と高額なため売上が見込めますし、何しろアストンマーティンの技術の粋を尽くした車です。
失敗してしまうとブランドイメージが大きく損なわれることは容易に想像出来ます。(スーパーカーはコツコツイメージを向上させていく商売だと思う)
そしてSUVのDBXですが、他社に遅れているため期待値が高まっているのは否めないところ。他社SUVの研究と、DBXの広告宣伝費は絶対ケチってはだめなところですね。
後は、独立系というのを諦めて他の会社の傘下になることでしょうか。
ランボルギーニで言うと、フォルクスワーゲン傘下のアウディ傘下になったことで、部品や開発コストの共有が可能になりました(例えばアウディR8とガヤルドは中身がほぼ同じ)
その結果として、ガヤルド後期から品質が大きく向上したことは有名なところですね。
アストンマーティンでいうとAMGの傘下に入るのが一番想像出来るところでしょうか。
アストンマーティンだけでなく、マクラーレンやベントレーも苦境に立たされています。各社ともこの谷を乗り越え、魅力的な車を世に送り出して欲しいですね。