さて、僕の4Cが納車されてから約1年が経過しました。先日はレビューを行い、4Cの全体感をお伝えしましたね。
今回お伝えしようと思うのは、皆さんお悩みの飛び石傷について考えられる対応策。
スポーツカーに乗る以上は避けられない悩みというのは買う前からわかっていたことですが、いざ自分の車が傷つくと話はまた別。
ずっと書きたかったテーマとは言え、書こうとするたびに傷のことを思い出し辛くなるので、中々筆が進まずでしたが、ある種吹っ切れた感がするので再び筆を取ろうと思います(コーティングと同じく僕の心はガラスなのだ)。
購入直後の状態は?
購入直後の状態も説明しないといけません。僕は2015年モデルを走行距離9,300kmで購入しました。前オーナー(購入店の社長)が塗装を完全な状態に戻し、ガラスコーティングもしていたため、購入直後は新車同様の外装で擦り傷一つなかったと記憶しています。
(5年落ちの中古車を買って外装が新車同様というのは、今考えると「かなりちゃんとした」お店だったということでしょうか? First carのためそこら辺わからず)
実際、中古で買ったと説明した際に、かなりの人から「新車かと思った」とのコメントを頂いているので客観的に見ても相応に状態は良かったのでしょう。
(そのようなコメントを頻繁に貰うので新車で買ったことにしようかと思ったが、余りにもダサいので思い直したのは秘密)
購入1年でどれほど傷がついたのか
で、購入後約1年でどれほど傷がついたのかですが、約10箇所ほど。場所はバンパーが8箇所、ボンネットが2箇所ですね。それが多いのか少ないのか気になるところです。
僕が飛ばしすぎじゃないの?という意見が出てきそうですが、僕は高速でもそれほど飛ばさず(追い越し車線も走るが後ろに譲ることも多い)、芦有ドライブウェイ等のワインディングで時折スポーツ走行を緩く楽しむ位。
勿論、街乗りでもどこでも車間距離は多めに取るようにしています。
では、原因は何だ?
そう考えると、飛び石傷の原因は僕の運転スタイルというよりは、車に起因すると考えても良さそうです。
まず考えられるのは車高の低さ。最低地上高が法律ギリギリ、MRのためボンネットも低いとなれば、飛んでくる石をすくい取る様な形になってしまいます。
次に考えられるのは塗装の弱さ。4CはSMCというプラスチックをボディパネルに採用しているため塗装の焼付温度が低く、塗装面が柔らかいということ。
他には、環境規制に対応するため弱い塗料しか使えないという噂がありますが、同じEU圏内のドイツ勢は塗装が弱いとあまり聞かないのでおそらく間違いでしょう。
プロテクションフィルムを貼るのは有効なのか
かなり高価なプロテクションフィルム。車種にもよりますが、フロントバンパーだけでも10万円、全体をラッピングするとなれば100万円オーバーは当たり前の世界となっています。
しかも、最長でも5年に一度の交換が必要ですし、剥がす際に塗装のクリア層を剥がす可能性もアリ(フェラーリディーラーの話)。
更に、僕が疑うのはその有効性。元も子もないですが、ぶっちゃけそもそも意味ないのでは?と考えています。(物理的に、できるだけ簡単に書いてみる)
というのも、フィルムの厚みは0.2mmほど(接着層含む)とかなり薄く、衝撃は貫通してしまうだろうから。
どのメーカーでもフィルムの強さを示すため、「太いドライバーを突き立て、フィルムが伸びている」様な画像をHPに乗せていますが、これを僕は相当にズルい広告と認識しています。その認識の理由は2つ、接触面積と接触時間。
まず、面積を考えてみましょう。フィルムに対する接触面積は、手元の一番太いマイナスドライバーで、6mm×1mm程度。
それに対し、飛んでくる小石ははおそらく「点」で接触。同じエネルギーを持って接触すると考えた場合、接触面積が小さければ小さいほど圧力が高くなるのは当たり前の話(割り箸と爪楊枝で刺された場合、どっちが痛いでしょうか?)。
次に考えたいのは、接触時間。おそらくですが、「フィルムが伸びている」写真はドライバーを「ゆっくりと」時間をかけて突き立てていったもの。
ですが、飛び石は自分の速度+石が飛んでくる速度でぶつかってきます。高速を走っていれば、少なくとも時速100kmにはなるでしょうか。
ということを合わせて考えると、「フィルムが伸びている写真」は実際に石がぶつかる状況と余りにもかけ離れているため、「消費者の弱みに漬け込んだズルい広告」と認識しているわけです。
(スリ傷、汚れが付きにくい効果もあるが、それはコーティングでも十分と思うし、そもそもフィルム付けてて良かったという意見をあまり見ない)
と、書きましたが僕自身は一度も実際に施工したことがないため、全て想像(+何人かの経験)になりますので、その点はご注意を。もしフルラッピングできるだけの臨時収入があれば、人柱になるつもりではいます。
んじゃ、どうするの?
「傷は付くものだ」とすっぱり諦めるのも一つの手段ですが、諦めきれないのが僕の性格。
(Nextageのページによると飛び石くらいの傷はあまり査定に響かなさそうだけど)
ということで、僕が今現在結論づけている対策を述べていきましょう。
基本的には、「最小限の手間とお金で目立たないようにする」ことをベースにしています(僕のお金の使い方は以下記事を参照)。
まずは、傷をつけない方法。いや、方法というよりは心得程度のものでしょうか。僕が取っている方法は、①車間距離を開けること、②路肩に寄らないこと、③大型車、スポーツカーの周りには寄らないの3つ。
かっこいいスポーツカーを見たらついつい近くで見たくなりますが、タイヤのグリップが強いため、巻き上げる石の量も増加。迂闊に近づくと石を浴びせられることになってしまうかもしれません。
次に、ついてしまった傷を目立たなくする方法。ちゃんと直そうとすれば、小さな傷でも数万円は掛かってしまうので、イチイチ板金する訳にはいきません。
そのため、タッチアップペンを用いて自分で直しますが、完全に直すのはかなり難しいので、傷からはみ出さない程度に数回塗り重ねて終わり。
数回塗り重ねるだけでも、数メートル離れたら分からないレベルにはなります。傷のことを知らない人には殆どバレないでしょう。
タッチアップはインターネット上でさも簡単そうに紹介されていますが、実はかなり難しく、欲張ってしまうと傷を逆に目立たせることになってしまうため注意が必要です。
その後、自分でワックスかコーティングをして完了としています(これは、飛び石対策というよりは、汚れと擦り傷を防ぐため)。
まとめ
車は高速で移動する物体である以上、傷が付くのは仕方ないこと。ですが、そうは言ってもショックなのは変わりありません。
少しでも速く対処してあげるため、日頃から洗車がてらチェックを怠らず、見つけた傷は対処するというのが一番良さそうですね。
(洗車の度に傷が増えているのを確認するのもショックだけど)