さて、久しぶりの投稿となってしまいました。というのも、記事の更新というよりも裏方(サーバー、wordpressの高速化)の作業をやっていたのと、そもそも体調が優れなかったというのが理由ですね。
で、今回ご紹介するのが、4Cの後継かと言われていたマセラティのMC20。
先日、ギブリにマイルドハイブリッドを搭載することを紹介したかと思いますが、あれは完全に新しいモデルとは言えないので、今回のMC20はレヴァンテぶりの新モデルとなります。
MC20はマセラティの未来を切り開く
さて、MC20は車種名からすると、MC12(エンツォフェラーリベース)の正当な後継機種ということになります。カーボンバスタブ、ミドシップということで、4Cの後継機種かと期待していたので残念ですね。
気になるスペックですが、ガソリンエンジン版で、F1で培った技術を活かした3.0L ツインターボV6エンジン(630HP)と8速DCTをミッドシップに搭載し、0-100km/hが2.9秒、最高速度が325km/hとなっています。
「ガソリンエンジン版で」と書いたのは「エレクトリック版」も発売されると言われているから。こちらも0-100km/hが2.8秒、最高速度が310km/h、航続距離が323kmとかなりの性能。
グランツーリスモ等、モデルチェンジをせず延命させてきたマセラティにとって、フルエレクトリックモデルを登場させるのはかなりの躍進と言えるでしょう。
因みに、ボディサイズは、ガソリン版で全長4,669mm、全幅1,965mm、全高1,221mmとかなりワイド&ロー。
4Cの全長が3,990mm、全幅1,875mm、全高1,185mmなので4Cを一回り大きくして伸ばしたイメージですね。
マセラティのデザイン言語を随所に引き継ぐ
先日の、チラ見せ段階の写真では4Cと結構似ていると思っていましたが、写真を見るとジャガーのC-X75に似ている印象です。
そのC-X75の写真がこちら。MC20もC-X75も、近年多くのメーカーで顕著に見られるフロントフリル巨大化とは一線を画す流麗なデザインを有していますね。
そして、僕が「マセラティ流」を引き継ぐと言ったのは下記の写真から。まずは、サイドのMC20ロゴ後部にある3つの加飾。この部分は今までのモデルにもデザインされていますね。
マセラティは、創業者が3人ということにちなんで「3」という数字に拘りを持っています。マセラティのロゴも三叉の槍(トライデント)だし。
ホイールもパっとみると3つの塊に分けられるデザインと言えます。
少し話がずれますが、マフラーエンドを上部に持っていくことで、リアディフューザーを巨大化していることもわかりますね。マフラーエンド外側のダクトはホイールハウスの圧力抜きと排熱を兼ねたものでしょうか。
Cピラーのマセラティロゴももうお馴染みのデザイン。BMWも確か、X2で同様の加飾をしていましたが、どちらが先なのでしょうか?
こんなところにもトライデントが。なんともニクいデザインですね。
そして、最後に真横から見た画像。カーボンモノコックを採用していますが、4Cや720Sと違ってサイドシルが低いことがわかります。
フロントバンパー下部が上に持ち上がっていることも考えると、MC20は日常性もある程度は考慮されていると考えても良いでしょう。
「激安」ってなんぼやねん
最後に、気になるお値段ですが$210,000からと発表されています。日本円にして2千数百万円からとなっていますので、ライバルになるであろうF8トリブート、ウラカンEVOあたりは戦々恐々としているでしょうね。
カーボンモノコックを採用してこの値段というのは、4Cを860万円位(日本価格)で製造してきたという経験が活かされていると言っても過言ではないでしょうから、4Cの血を引いていると考えても良いのかもしれませんね。
(そうなると、MC20も買わなければならないではないか)