今回のコロナウイルスの流行を受け、様々な会社が本業とは別で医療機器を生産し始めたのはご存知かと思います。
例えば、ランボルギーニがマスクやフェイスシールドの生産を始めたり、GMが人工呼吸器を8月末までに30,000台生産すると発表したりしています。
更に、ヴィトン、ディオールやゲランといったブランドを有するファッション業界の雄、LVMH(モエヘネシー・ルイヴィトン)もコロナウイルスに対抗するために香水用のラインを使い、消毒用アルコールを製造しています。
フェラーリも人工呼吸器のバルブを作り始めた
https://www.youtube.com/watch?v=zcehJvHG8Js
そしてついに、フェラーリも医療機器の製造を開始しました。フェラーリが製造を始めたのは人工呼吸器用のバルブです。
製造は本社マラネロ工場の普段は試作品を設計/製造している部署で行われています。
この数日の内に数百ものバルブを3Dプリンターを用いて製造し、ベルガモ、モデナ、ボローニャといった各都市の病院に配送されるそうです。

フェラーリに人工呼吸器のバルブを設計できるのかなと思いましたが、ダイビング機器メーカーのMares(マレス)が設計を行っているようですね。

さらに、出来上がりの印としてフェラーリのマーク、プランシングホースがレーザー刻印されます。
このマーク、必要ないんじゃない?とか、ただの売名じゃんという声が聞こえてきそうですが、僕は違ったことを思っています。
こういった絶大なブランド力を誇るメーカーが本業外のことをしてまで、コロナウイルスの状況を改善させようとしていることが、僕たちの想像以上にイタリア人の心の琴線に触れているんじゃないかと思っています。
これはフェラーリにしか出来ないことですよね。日本のトヨタのマークがあってもあまり感動しなさそう・・・