さて、皆さんスーパーカーといえばどんな特徴を思い浮かべますか?V12エンジンとか、全高の低さ等色々あると思いますが「上に跳ね上がるドア」を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
今回は、この前紹介したコルベットC8のドアを上に跳ね上がるドア(シザーズドア)に改造してしまうキットが登場したのでご紹介しましょう。
因みに、「上に跳ね上がるドア」はシザーズドア、ディへドラルドア、スワンドア等色々種類がありますが、長くなるのでそこらへんはまた今度。
コルベットのシザーズドアキットを見てみよう
「上に跳ね上がるドア」というのは、ランボルギーニのカウンタックで初めて採用されて以来、様々なエキゾチックカーで採用されています(フェラーリではラ・フェラーリ位にしか使われていませんが)。
勿論、見た目の派手さを求めるために採用している側面もありますが、実用的な側面も兼ね備えています。
というのも、概してこういう車は横幅が広く、例えばランボルギーニアヴェンタドールでは2,030mmもあります。プリウスが1,775mmなので255mmも幅広となります。加えて2ドアのため、ドアが長くなってしまいます。
そのため、ドアが上に開いてくれることで、駐車時などに乗り降りできない、なんてことが起こらないようになっています。
話を本題に戻しましょう。見ないと始まらないので写真をどうぞ。
![コルベット C8](https://road-to-ferrari.com/wp-content/uploads/2020/05/c8-corvette-lambo-doors-by-eikon-motorsports-com1-1589212849.jpg)
この改造キットは、アリゾナ週のEikōn Motorsportsが$2,999で予約販売しているものとなっています。ショップのHPを見てみましたが、AUDIやダッジ、HONDA等種類を問わずシザーズドア化させているようです(NSXもあった)。
商品にはヒンジ、ガスダンパーなどの取り付け器具と、取り付け作業、生涯保証が含まれています。
ですが、取り付けにはドアの配線のやり直し、フロントフェンダーの加工が必要となると思います。となると、不可逆的なカスタムとなるので車に負担が掛かってしまいそうです。
加えて、懸念点がもう2つ。まずは、強度計算がされているのかと言うこと。ドアヒンジを上下方向に動くものに変更しなければなりませんが、この部分の強度が足りなければ横から衝突された時の危険性が増してしまいます。
そして、本来横から閉まるはずのドアが上から閉まることになるため、開閉のたびに想定外の衝撃が車に加わりダメージを蓄積させることに。ドア一枚といえど鉄の塊であることには変わりませんのでそれなりの質量がありますよね。
僕の個人的な意見としては、「絶対に買わない」ですね。30万円あるなら、オプションとコーティングに使うと思います。
理由は上に述べた2つに加え、このような行為はメーカーのエンジニアを冒涜していると思っているから(そもそも後付はダサい)。
そして、情報元のページ下部に「あなたならコルベットをシザーズドア化しますか?」というboxがあったため投票してみると以下の結果に。
![](https://road-to-ferrari.com/wp-content/uploads/2020/05/screencapture-caranddriver-news-a32435076-2020-chevrolet-corvette-scissor-doors-2020-05-12-21_45_02-e1589290532466.png)
見事に反対派が大多数となっていましたとさ。
とはいえ、アメリカは改造の規制が日本に比べかなり緩いですし、何より日本円で30万円程度と比較的安価なため、車を使って目立ちたいだけの人には結構売れるんだろうなあとも思っています。