少し時を遡り2018年9月、フェラーリは開発計画を発表しました。そこには、2022年までに15の新車種を販売すると記載されていました。
既に、F8トリブート、F8スパイダー、812GTS、SF90ストラダーレ、ローマが発表されています。2020年下期中にあと2車種、2021年にフェラーリ初のSUVプロサングエを発売するとしています。
この開発計画の中には、超限定生産のICONAラインのモンツァSP1とSP2スピードスターも含まれています。
![フェラーリ 812GTS](https://road-to-ferrari.com/wp-content/uploads/2020/03/190329-car-ferrari-812-GTS-1024x576.jpg)
812GTS
今回スクープされたのは6気筒エンジンのHVだと思う
残りの未発表のモデルの中には新たに設計されるV6エンジンを搭載するシリーズもあります。今回スクープされた車体がそのシリーズの初車種となりますね。(アストンマーティンに続き、フェラーリもV6かぁ)
というのも、マラネロ本社近くでWalter Vayrが撮影に成功した写真を見てみると、エグゾーストパイプの出方が少し488シリーズ(このテスト車両の母体)とは異なっていて、SF90ストラダーレと似た出方になっているためです。
異なった排気の取り回しだから新しいエンジンすなわち、登場予定のV6じゃないかということですね。
また、この488GTBの車体の中にはHVシステムが積まれているとみて間違いないでしょう。ウインドウ下に黄色の三角形のステッカーが貼ってあるので。
![フェラーリ 488 ハイブリッド V6](https://road-to-ferrari.com/wp-content/uploads/2020/04/ferrari-hybrid-test-mule-spy-photo-2-1500x844.jpg)
このモデルがエントリーモデルになる?
少し前に、Dinoがエントリーモデルとして復活すると噂がありましたが、フェラーリの広報担当エンリコガリエラが2019年に完全に否定しています。
更に、その否定された噂にはアルファロメオジュリアのクワドリフォリオに採用されている2.9L V6エンジンがHVモデルに使われるという内容も含まれていました。(何故なら、そのエンジンの開発にフェラーリも関わっていたから)
要するにこの2つの噂がフェラーリに公式に否定され、新しいエントリーモデルがどうなるかどうなるか不明となっているところに、今回のV6HVがスクープされたため、このモデルがエントリーモデルになると考えるのが妥当だと思うわけです。
![フェラーリ V12 V8 V6](https://road-to-ferrari.com/wp-content/uploads/2020/04/piano-industriale-ferrari-2018-2022-800x450.jpg)
エントリーモデルを拡充し間口が広がるのは僕としても歓迎なので発表が待ち遠しいですね。ただ、エントリーモデルだけでなく、フラッグシップモデル伝統の自然吸気V12エンジンも生き残れるように開発リソースを残して置いて欲しいですね。