【新モデルロードマップ公開!!】マセラティはEV開発を通じ一気に近代化

　さて、先日、マセラティの新モデルであるMC20を紹介したのは記憶に新しいところ。様々なメディアもMC20にはかなり注目しているようで、EV版の情報や、他車種の発売ロードマップも公開されています。

今回の記事では、その2点をご紹介しましょう。

まずはMC20のEV版から

エレクトリック版は"Folgore"という名前

　まずは、マセラティブランド初となるFolgore MC20から見ていきましょう。"Folgore"という言葉が出てきましたが、これはイタリア語で「雷」という意味。

マセラティはこれからEV版を"Folgore"と呼ぶかと思いますが、「雷」という単純な言葉を使っても格好イイのがイタリアブランド。(因みに、クアトロポルテは4つの扉という意味で、4Cは4気筒という意味だが、何故かダサくない)

Folgoreの性能は如何ほどか

　当該のFolgoreパワートレインは、800Vのモーターをフロントに1つ、リアに2つ搭載する構成となっています。フェラーリSF90ストラダーレとは逆の配置になっていますね。

また、次期グランツーリスモ開発担当のSandro Bernardini氏によると、リアのモーターは左右後輪をそれぞれ個別に駆動させるため、無駄のないトルクベクタリング機構を持たせることが可能とのこと。

少し話が逸れますが、「フロント1つ、リア2つ」という構成はMC20に限らず下位モデルにも採用していくと述べているのでアルファロメオ等、同グループの車でも採用されるかもしれませんね。

　そして、肝心の性能ですが、Sandro Bernardini氏曰く、EV版はバッテリーのせいで重くなってしまうがパフォーマンスに妥協はしていないとのこと。先日お伝えした、0-100km/hが2.8秒、最高速度が310km/h、航続距離が323kmという噂の通りとなりますね。(これからのバッテリーの進歩具合で大きく変わるとことではあるが)

また、同氏によるとガソリン版とはカーボンモノコック含め基本骨格は共通するとしています。ただし、フロントトランクがモーターのために小さくなり、リアトランクは逆に大きくなる様子。加え、ガソリン版とEV版では必要な冷却(=空気の量)が異なるため、外装のデザインも異なる可能性があるとのこと。

まだまだ、EV版に未決定の部分は多そうですが、ガソリン版とどう変わってくるか逆に楽しみですね。

マセラティの販売ロードマップを見てみよう

　さて、MC20のEV版に触れてきましたが、他の車種はどうモデルチェンジをしていくのでしょうか? ギブリやレヴァンテ等、普段使い要素がある車も気になりますよね。

　Motor1によると、マセラティは2024年までに13の新モデルと3つのフェイスリフトを予定している模様。相当なハイペースと言えるでしょう。下表にまとめてみました。

　この表を見る限りでは、下位モデル(高いけど)から徐々にHVとEV化を勧めていき、2023年にクアトロポルテとレヴァンテという最上位モデルをEV化して完結となっています。

グレカーレはレヴァンテよりも小さなSUVとされており、多くのメディアの予想ではアルファロメオのステルヴィオとプラットフォームを共有すると言われていますね。

まとめ

　今回の記事では、MC20のEV版とマセラティの販売ロードマップについてご紹介しました。マセラティがこんなに新モデルを出せるなんて、といったある種失礼な感情を持っていますが、その分、マセラティの未来に期待が持てるというもの。

工場のリノベーション、旧車の修理部門設立や注文時のカスタマイズ強化等にも力を入れており、マセラティのブランド力は増す一方と予測。

　更には、完全な噂レベルですが、MC20のカーボンモノコックと6気筒エンジンを使用し、アルファロメオが6Cを販売するのではないかという話も。

4Cもマセラティ工場で組み立てられていたため、6Cもマセラティと協力して製造するというのは十分考えられる話。カーボンモノコックとエンジンのコスト分散にもなりますしね。

何れにせよ、6Cが発売されるという話があればまた記事にしようと思います。ではまた。