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【残念】フェラーリがコロナの影響により新モデルの発表を延期

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 さて、先日別記事でフェラーリの工場が1.5ヶ月ほどのブランクを経て再開し新モデルがスパイショットされたということを紹介しました。

BMW等、他の自動車メーカーも生産や販売を各国で再開したりといった情報があり、業界が全体的に活力を取り戻してきたかと思いましたが、そうは問屋が卸さなかったようです。

予定されていた2モデルは数カ月遅れる見込み

 他の自動車メーカー同様、フェラーリもコロナウイルスの煽りを受け、多大な損失が出ていると考えるのは容易いことだと思います。

そして、損失を取り戻すためにはコストと支出を減らす必要があるとCEOのLouis Camilleriは述べています。で、その具体的な方法として新モデルの開発を遅らせようという訳ですね。

フェラーリ以外では、GMのEV版ハマー、フォードブロンコスポーツ、マスタングマッハEなどもコロナの影響を受けています。(リーマン・ショックのときはランボルギーニのエストーケ、ブガッティのガリビエールが開発中止になった)

そして残念なことに、フェラーリの2020年の予定に関して、The Automotive News Eoropeによると、昨年度比で4%から15%売上が減ってしまうだろうとのこと。

今年デリバリー予定だった5つの新モデルのうち、F8トリブートしか顧客に届いていないのは更なる不安要素ですね。(5つ=F8スパイダー、F8トリブート、ローマ、812GTS、SF90ストラダーレ)

フェラーリ F8トリブート
VIA:Motor1

財政面ではない、見えない懸念も

 そして、僕が実は一番心配していることが、フェラーリのレース活動にはどの程度悪影響があるのか、ということ。

というのも、アルファロメオのレース部門、スクーデリア・フェラーリとして活動を始めたことがフェラーリの起源となっていることからも分かる様に、フェラーリのDNAはレースと言っても過言ではありません。

つまり、フェラーリにとって会社を大きくするために車を売るのはなく、レースに勝つために車を売っています(ちょっと大げさ)。

この状況が続き販売が落ち込んでしまうと当然お金も入らなくなる。そして莫大なお金が掛かるレースから経費削減されてしまう。

となると、レースで勝てる可能性がやっぱり下がってしまう→フェラーリのDNAが失われてしまう→ブランド価値が落ちる→更に売れなくなる、となってしまうのではと危惧しています。

フェラーリに限らず、自動車業界全体が早く息を吹き返すことを願っています。

フェラーリ F8トリブート
VIA:Motor1

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