さて、どんどん環境/騒音規制が厳しくなってきている世の中。特に欧州では、日本では考えられないほど厳しい規制が敷かれているようです。
その規制の煽りを受け、例えばBMWではオイル交換スパンが2.5万km-3万kmに長期化されたり、一部地域では個人宅での洗車が禁止になっていたりします。
また、ちょっと方向性は違いますが、レザーフリーの内装を謳う自動車メーカーも出てきていたりしますね。
そんな欧州でもTopを争う有名メーカー、BMWがとうとう環境規制に対応できなくなりM2を生産停止にするというニュースが入ってきたのでご紹介します。
4Cを買う時に、M2も候補の中に入っていたので残念ですね。
7シリーズのV12エンジンも環境規制の餌食になっていた
数週間前に、ドイツの雑誌Bimmer Todayが報じた内容によると、V12エンジンを積んだM760i xDriveは秋頃にはヨーロッパでカタログ落ちするとのこと。
そして、その雑誌の新しい記事によって、M2も同様に消えてしまうと公表されています。
勿論、両車種ともヨーロッパの排気規制の厳格化に対応できないからで、他の自動車メーカーも同様に苦労しているようです。対応できないと巨額の罰金が課せられますから、相当必死になっていると思われます。
対象となるM2はコンペティションとCSのグレードで、2013年発表のS55エンジンを積んだものとなります。
わずか7年前のエンジンですが、規制に対応させるにはコストが掛かりすぎるということで、生産停止が決定されたようです。
ということは同じエンジンを積んだM4もカタログから消えてしまうということでしょうか。
![BMW M2](https://road-to-ferrari.com/wp-content/uploads/2020/05/bmw-m2-cs-2020-1-800x450.jpg)
とはいえ、BMWもM2を捨てる気は無い様だ
M760iにV12エンジンが再度搭載される見込みは薄そうですが、M2は後輪駆動を保ったまま、2022年に復活するようです。
とはいえ、S55エンジンはもう使えないので、X3MとX4Mに使われているS58エンジンを利用するようですね。
M3とM4の売上を仲間内で奪わないようにエンジン出力は抑えられるようですが。
それでも、440馬力と550Nmの出力はあるらしいのでM2サイズの車には十分すぎるでしょう。6速マニュアルか8速オートマかも選ぶことができるようですね。
このご時世に後輪駆動のマニュアル車を残すとはさすがBMWですね。
![BMW M2](https://road-to-ferrari.com/wp-content/uploads/2020/05/bmw-m2-cs-2020-2-800x450.jpg)
スーパーカーメーカーの肩身は狭くなるばかり
今後、どんどん環境規制(騒音も)が厳しくなると、肩身が狭くなるのがスーパーカーメーカー。
生産台数こそ少ないとはいえ、排気量も桁違いに大きいため燃費も悪く騒音も酷い、更には人も荷物も積めないという、地球環境の敵とでも言えちゃうのがスーパーカー。
ですが、言われっぱなしではたまりません。フェラーリはV12エンジンを残すべく技術開発に注力していますし、マクラーレンに至っては合成燃料に目を向け始めた模様。
そして、そんなスーパーカーを愛して止まない僕としては、スーパーカーの代名詞とも言えるV12、V10エンジンを絶やさないで欲しいなぁと思っています(少なくとも僕が乗るまでは)。
![アルファロメオ 4C](https://road-to-ferrari.com/wp-content/uploads/2020/05/IMG_0293-800x600.jpg)