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【足元を見ると言うけれど】靴磨きは心磨き

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さて、今回の記事(靴磨き)はこのブログのメインテーマとはかなり違った内容となっています。

一番最初の投稿で、ファッションアイテムについても触れたいと述べていたと思いますが、やっとその出番が来たという訳ですね。

過去記事を振り返ると、「オシャレは足元から」とタイトルを付けていたり、洗車時も「ホイール(足元)から洗う」と強調していたりしますね。

革靴もタイヤもチェックをサボっていると取り返しのつかないことになってしまう性質を持っていると思いますが、この部分に「何事も必要以上に恐れてしまう」という僕の性格が出ているのかもしれません。

長く履くためのメンテナンス

 僕の靴選び(というか買い物全般)の基本として、メンテナンスすることを前提に、「多少高くても長く使えるものを買う」というのがあります。

言い換えると「安物買いの銭失い」にならないようにしているということですね。

但し、そうなるとどうしても購入できる数が少なくなるため「いつも同じ服を着ている」人に見られてしまうのが難点。

 で、今回磨くのはこの靴(勿論磨く前の写真)。雨に濡れてしまったので結構状態は悪いですね。

 スコッチグレインの靴で、製法は勿論グッドイヤーウェルト。購入したのは確か2017年4月くらい。当時は営業で歩き回っていたのと、靴をあまり持っていなかったので既にオールソールを一度行っています。

購入した値段は3万円ちょっと。グッドイヤーウェルト製法の靴の中では一番安い価格帯ですね(言い換えると一番コスパが良い)。

最近はコルク(中敷きの下に使う)の値段が顕著に上がっており、グッドイヤーウェルトウェルト製法の靴を買おうとすれば3万数千円はするようですね。

 話を磨きに戻しましょう。僕が持っている道具は下の写真の通り。

 靴クリーム(茶色3種、黒、無色、紺)、クリーム各色用のブラシ、埃落とし用のブラシ、デリケートクリーム、汚れ落とし、ワックス、拭き上げ用の布3種を完備?しています。

デリケートクリームと汚れ落としだけは上のものにこだわっています。クリームに関しては扱いやすさ、汚れ落としに関しては革への低攻撃性がポイントですね。

 そして僕が靴を磨く手順ですが、①埃と汚れ落とし ②デリケートクリーム ③靴クリーム ④磨きの順番で行っています。フツーのやりかたですね。

ですが、こだわる所にはトコトンこだわる僕ですので、随所にポイントがあります。

 まずはこの部分。僕の足の形のせいなのか、シューツリーの形のせいなのか、どの靴にも土踏まずの部分にシワが出来ています。

この部分に汚れが溜まってしまうため、念入りにブラッシングをしクリームを入れます。勿論、コバとアッパーレザーの間の隙間も同様に汚れが溜まりやすい部分ですので優先的に掃除。

 そして、こちらがブラッシングをし、デリケートクリームの塗り込みまで終わったところ。

デリケートクリームはお化粧で言うとファンデーションみたいなものですが、水分が多いため塗り込んだ直後は、水滴がついたようになります。

 僕のこだわりとして、塗る際は直接「手」で、靴の内側、ソール裏まで塗り込む様にしています。

「手」で塗る理由はブラシを使用するよりも乾燥していたり、傷んでいる部分が分かるから(感触が全く違う)。

そして、ソール裏に塗る理由はソールも革のため栄養補給をしないと繊維がちぎれやすくなりソール張替えの頻度が高くなってしまうから(つまり無駄なお金が掛かってしまう)。

 次に靴クリームを塗り込んだところ。この段階では全く輝いておらずつや消しになります。

上で述べた部分(土踏まずのシワetc)も忘れずに塗り込みます。この過程ではブラシを使い、革との摩擦熱で刷り込んでいくイメージで行います。

 そして、最後が磨きまで行った写真。

細かい擦り傷等も綺麗になり、自然なツヤとなりました。因みに、ワックスでつま先をピカピカにする方法もありますが革にあまり良くないらしく、僕はしていません。

磨きは、ボロい靴下→ナイロン素材の布→メガネ拭きという順番で行っています。

 最後に、磨く(メンテナンス)のタイミングですが、僕は大体1回/月のペースで行っています。雨に濡れてしまった時はその都度念入りに行っています。

後は、購入した直後にも行っています。というのも、大体の靴は製造後、発送され倉庫や売り場に置かれていた期間が長く、革が乾燥してしまっているから。

この状態で履けば、革が固くなっているため履き心地が悪いのは勿論、靴によくありません(逆に言うと、履く前に磨けば足にも靴にも優しい)。

足元を見ると言うけれど

 そして、この記事を書いている途中でふと頭によぎったのが「足元を見る、見られる」という言葉、行為。

まず、言葉の方ですが、宿場で旅人の足元(履物のすり減り具合=疲れ具合)を見て、宿泊料を高く要求したということから始まり、現在では「人の弱みにつけ込む」という意味になっています。

行為の方には上記の意味以外にも、相手の人となりを推測するために、「相手の履いている靴を優先的に(他の服飾品より先に)見る」という意味があるようにも思えます。

 例えば僕の場合ですが、就職の面接の前に母親に「靴だけはしっかり磨いていきなさい」と言われたり、社会人になってからは営業先の人が「靴が汚いヤツはダメだ」と言っていたり(僕に向けてではないけど)。

他にも、デパートに行った際、冷やかしで超高級ブランドに入ることもあるのですが、そういう超高級ブランドに限ってチラリと僕の足元を見たり等。

最後の例は気のせいだと言われたらそれまでですが、みなさんも似たような経験があるのではないでしょうか。

 ここで考えてみたいのが「靴を綺麗にしない人は、人となりがキチンとしていないのか」ということ。

僕の意見ですが、「まあそれなりに当てはまるんちゃうん」とでも言っておきましょう。勿論、いくつか理由があります。若干大げさな感じはしますが。

 靴というのは常に日光、雨風にさらされており非常に過酷な環境にあるものです。

それを分かっていてケアしない人は「モノを大切にしない人 or 目立たない部分は手を抜く人」、気がついておらずケアしていない人は「そもそも気づいてあげるという想像力が無い人」と言えなくもないというのが理由。

勿論、上記の「綺麗にする靴」というのは仕事用の靴等、ちゃんとしたところに履いていく靴の事なのであしからず。ちょっとコンビニに行く靴のことまでは言及していません。

 今回は、番外編という様な内容の記事でしたが、車の維持と少し似通っている部分もあるかもしれませんね。

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