アルファロメオ4Cについて

【ATRSport2】アジアンタイヤは安物買いの銭失い?

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さて皆様、前回の更新で4Cのタイヤを交換したことをお伝えしました(詳しくは以下記事を参照)。

結果的に、ディーラーでPZeroを交換して貰う費用の3割か4割くらいで交換できたのですが、ここで皆さん気になるのは「安物買いの銭失いじゃないん?」ということかと思います。

タイヤ交換をしてから700km程走り、前のタイヤ(PZero)との違いも何となく感じれたので一度言語化してみようと思います。

700kmの内訳は、高速道路とワインディングが半々で、街乗りは少しだけという感じです。

交換前のPZeroの状態

 比較するためには、交換前の状態を明確にしておかねばなりません。

僕がPZeroを使っていたのは、納車(2019/7末)から約一年数ヶ月。そのPZeroは2015年の生産時に装着されていたものですので、4年〜5年目のPZeroを新品のATRSportと比べることとなります。

新品同士で比べるのが正確性という点ではレビュー本来の意味をなしますが、ぽんぽんタイヤを変えるわけにもいかないため、その点はご容赦ください。

PZeroも昨年まではあまり傷んでいなかったので、そこまで大きくずれた比較にはならないかなと思っています。

 そして、交換前のPZeroで出ていた症状(=交換理由)を列挙すると、①グリップ低下(縦も横も)、②ロードノイズの増大、③振動の増加の3つとなります。

空気圧の調整等で、夏頃まではなんとか凌いでいたのですが涼しくなってからどうにもならず、一度トラコンが作動してから怖くてたまらなくなり、交換したという訳です。

アルファロメオ 4C

700km走ってのインプレッション

 さて、乗ってみてどうなのか、という部分ですが700km走っても全く問題なしです。上述の①~③の関し、順番に感じたことを書いていこうと思います。

走行条件ですが、上で述べた通り、700kmの内訳は高速道路とワインディングが半々で、街乗りは少しだけ、路面はドライのみで、気温は10度~15度程度となっています(気温がそんなに関係するかわからないけど)。

 まずは、①のグリップについて。これはもう改善していない訳はないのですが、思っていた以上。

ブレーキングの際も、交換前はブレーキが鳴くまで踏まないと(といっても3割位)思っている通りに減速できませんでしたが、今はペダルに足を軽く乗せるだけで自由自在に減速が可能。3割もペダルを踏めば、同乗者(もしいれば)は不快に感じるでしょう。

横のグリップに関しても、この時期(12月、気温10度位)の芦有ドライブウェイで試した限りでは全く問題なし。とはいえ、怖いのですそれほどスピードは出ていませんが。

交換前は、カーブの途中でアンダーが出てハンドルを切り足していたので、それから比べると正に「オン・ザ・レール」。

サイドウォールの剛性がPZeroと比べて低いため、カーブの際に少しロールしてから曲がり始めると前の記事で述べていましたが、空気圧を少し高め(既定値+10%)にすることでかなりマシになっています。

 次に、②と③について。これも勿論大きく改善。トレッドのタイヤが柔らかくなったため、音と振動ともに角が取れて丸くなったと思います。

とはいえ、コンフォートタイヤではないので路面の情報を拾いやすい(=うるさい、振動がある)というのは否めない部分かと思います。

アルファロメオ 4C

まとめ

 ATRSport2のインプレッションのまとめですが、「分かってて買う」のであれば抜群のコストパフォーマンスを誇るタイヤと言えるでしょう。

僕の場合だと、土日の晴れの日しか走らずサーキットも行かないため、そこそこのドライグリップ性能があれば他の性能は低くても構わないと思ってタイヤを選んでいました。

そのため、ウェットグリップ、静音性(そもそも4Cが煩い)、耐久性等はあまり気にする必要がなく、PZero等と比べ「ドライ性能8割弱、価格3割」のATRSport2を選んでも問題がなく、満足していると言うわけです。

ここに、雨の日にも安心して乗りたいとか、サーキットでギリギリまでタイムを詰めたいとか、ロードノイズを減らしたいとかいったことを求める人は恐らくアジアンタイヤ全般は買わない方が良いかと思います。

 とはいえ、ポルシェやベンツ、BMW等にも純正採用されているメーカーもありますので、その様な高級車に乗られている方にも一考の余地は有る、とも同時に感じています。

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