ジュネーブモーターショーやニューヨークオートショーに続いて６月に予定されていたデトロイトモーターショーがこの土曜日にキャンセルされてしましました。
予定されていたモーターショーは北アメリカ国際自動車展覧会(NAIAS)と呼ばれるもので、国際的にも伝統のある由緒正しいものとされています。勿論、コロナウイルスの影響を鑑みてのことですが残念ですね。
使用予定だったはずの会場は臨時の病院として利用されるという情報が、コロナウイルスがどれだけ猛威を奮っているかを物語っていますね。
そういえば、デトロイトってどんなとこ？
デトロイトは1900年初頭にフォードやクライスラー、GMが誕生した土地として有名です。繁栄期には人口180万人の内、半数以上が自動車産業に関わっていたと言われています。
ですが、70年代頃から日本車がアメリカで売れ始め、自動車産業が衰退し始めるに伴いデトロイトも大きなダメージを受けてしまいます。
確か、バットマンやロボコップだったかの映画の舞台にも選ばれていますね。犯罪都市という舞台ですが。
今現在、自動車産業は未だにデトロイトの主要産業となっていますが、各メーカーが生産拠点等を海外に移しているため人口も減り続けており、失業率、犯罪数は以前として改善してない状況です。
僕も、車好き、バットマン・ロボコップ好きの端くれとして一度は訪れてみたいと思っていましたがFacebookかなにかでデトロイトの廃墟の写真をみて、「これはホンマに行ったらアカン」と思い踏みとどまった記憶があります。
これからのモーターショーはどうなる？
これは僕の予想にしか過ぎませんが、コロナウイルスが収束してもモーターショー開催は、特にフェラー等の高級車メーカーにおいてどんどん減っていくのではないかと思っています。理由は主に2個あると思っています。
①5G等の技術発展
これは簡単に予想がつきますが、通信技術が発展すればするほど、高精細なデータを高速で送信が可能になります。
つまり、今あるVRがもっとリアルに体感できるようになるはずです。ゲームと違ってAIの演算も必要なく高精細なオブジェクトを設置するだけというのも有利に働くはずです。
3月頭のジュネーブモーターショーでも、中止となったためにオンライン配信に切り替えた企業も多かったという実績があります。僕たちサラリーマンが在宅ワークを急にやらなければならなくなった状況と似ていますね。
そして恐らく、僕たちが在宅ワークを「やればできたじゃん」と思ったようにモーターショー関係者も、オンライン配信に関しそう思っているのではないかと推測しています。
②高級車を買える人は一握り
高級車の例としてフェラーリを例に考えてみましょう。国によって違うと思いますが、フェラーリを買うには年収2000万円以上が必要と言われています。
では、モーターショーの来客者の中に年収2000万円以上の人はどれだけいるでしょうか？恐らく街中で統計を取るのと変わらないんじゃないかと思います。
そうであるなら、わざわざ年に何回も自分の車を遠隔地まで輸送し、買う見込みの低い冷やかしの来客者に公開する必要は薄いと思います。
フェラーリほどのブランド力があれば自社のHP等やYouTubeで配信すればいつでも見に来てくれます。新車の営業を掛けるならば既存のお客さんにまず声を掛けることで数年分の生産台数分は埋まってしまうとも言われています。
