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【流石!!】フェラーリが 工場再開に向け動き出す。

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 イタリアではコロナウイルスの流行で大惨事となっており、経済活動がストップしてしまっています。当然ながら、自動車産業も工場を可動できず大打撃を受けています。

そんな中、フェラーリがいち早く工場再開に向け動き出しています。再開の首尾をイタリアだけでなく北米も注目しているようです。(中国はもうほぼ完全に再開しているので関係ない)

フェラーリ ラフェラーリ
VIA:AutoBlog

フェラーリは徹底的に従業員ファーストだ

 工場を再開させるといっても、勿論従業員が一気に戻ってくるわけではありません。そんなことをしたらまた感染爆発してしまいますからね。

フェラーリが考える「再開計画」では、まず最初に血液検査を行います。流石フェラーリとも言うべきか、血液検査の対象者にはフェラーリの社員だけでなく、社員の家族とサプライヤーも含まれています。

 さらに、従業員にはBending Spoon社が開発したアプリを使用することが求められます。このアプリはイタリア政府が開発を要請したもので、コロナウイルスに感染した従業員(とサプライヤー)と濃厚接触していた場合に警告してくれるという優れものです。

そして現在、マラネロとモデナ工場の従業員4,000人の内、既に500人には検査を実施したとしており、今後は800人/日のペースで検査を行うとしています。

更に、検査後に要請となり入院や隔離生活が余儀なくされた場合は、場所も医療援助もすべて用意すると発表しています。

なんて手厚い計画だと思いましたが、これくらいしないと従業員が安心してくれないのでしょうね。

フェラーリ 812gts
VIA:AutoBlog

フェラーリはサプライヤーを大事にする会社だと再認識

 というのも、今回の工場再開に向けた血液検査の対象者にサプライヤーも含めると発表したことだけでなく、先日の人工呼吸器のバルブ製造に関する記事の動画やプレス記事でもサプライヤーの名前が頻繁に出てくるからです。(サプライヤーのおかげという書き方になっている)

日本の自動車メーカーではあまり聞かない所か、ゴーンが日産の社長に就任したあと、経営再建のためとは言えコストカットをしまくり、塗料メーカーが音を上げ入れ替わってしまったのは有名ですね。

そして、フェラーリがサプライヤーを大事にしている理由ですが、フェラーリ自身のブランドイメージを毀損しないためだけではなく、取引を有利にするためというのもあります。

サプライヤーにしてみれば、納入価格が安くなったとしても「あのフェラーリ」に使って貰っているということが大きな宣伝になります。

例えば、ピニンファリーナもフェラーリからデザインを受注する際にありえないほどの非常に安い価格で請け負っていたが、結果的に世界中の大富豪からワンオフの車のデザインを受注し、それ以上に取り戻していたという話が良い例ですね。

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