Brixton Forgedてどんなメーカー?
Brixton Forgedはアメリカのカリフォルニア州ロサンゼルスに工場を構えるホイールメーカーとなります。デザイン等を行う本社はカナダのバンクーバーにあります。
完全フルーオーダー生産で、1ピースは勿論、2ピース、3ピースにも対応しています。ホイールサイズは18インチからなんと24インチまで作成可能とのこと。
品質にも相当の拘りがあり、スポーツカー・スーパーカー向けの製品を作っています。
![](https://road-to-ferrari.com/wp-content/uploads/2020/04/brixton-forged-cm10-radial-forged-flow-form-f80-m3-f82-m4-bmw-1-1800x1217-1024x692-1-e1586265475785.jpg)
上の画像はBMWに組み付けられたものですが、10本のY字スポークがシャープな印象を与えています。扁平度の高いタイヤとの相性もばっちりで「只者じゃない感」を醸し出しています。
どんなカーボンホイールを発売したの?
さて、本題に戻り当該のカーボンホイールを見てみましょう。このホイールは「Carbon+」と呼ばれるラインとなります。
素材にはAPP社の6061-T6という航空機グレードのアルミニウムとDymag社のBoxstorm BX-Fというカーボン繊維、そして接合材としてチタンを採用しています。
アルミはfaceの部分、カーボンは筒の部分に使われています。つまり、2ピースのホイールとなりますね。カーボンを採用する=性能を突き詰めるなので、2ピース構造にすると強度が落ちることを考えると少し矛盾を感じてしまいますが。。。
![](https://road-to-ferrari.com/wp-content/uploads/2020/04/brixton-forged-pf2-carbon-fiber-819x1024.jpg)
こんなイカした見た目のホイールですが、見た目の通りスーパーカー・ハイパーカー向けに作られたready-to-raceの製品となります。
アルミニウムホイール(通常アル鍛)に比べ25%も軽量となっています。気になるお値段ですが、$16,000/本とのことなので、カーボン製にしてはあまりお高くないですね。
![](https://road-to-ferrari.com/wp-content/uploads/2020/04/button-built-ferrari-wheels-brixton-forged-bb01-1-e1586267659611.jpg)
VIA:Brixton Forged
ホイールが軽くなるメリットって?
メリットには諸説ありますが、僕が思うのは以下の通りとなります。
①加速・減速性能の向上
ホイールは高速で回転するものなので、重ければ重いほど、回転数を加減す
るのにより多くの力が必要となります。
厳密には違いますが自転車に乗るとき、ママチャリの様なごついタイヤの自転
車に乗るか、ロードバイクのような細いタイヤの自転車に乗るのでは、どちら
が漕ぎ出しが軽いでしょうか?
軽ければ軽いほど加速も減速も楽になります。加速が楽になるということは
燃費の改善にも繋がります。
②操舵性が良くなる
①は前後方向の動きですが、左右方向にも勿論影響があります。左右に力を
加えたときに動きやすい=前輪の向きを変えやすい=操舵性が良いとなりま
す。
どの自動車メーカーがカーボンホイールを採用してる?
今回紹介した、Brixton Forgedは社外品ですが、純正で採用している自動車メーカーはあるのでしょうか?
![](https://road-to-ferrari.com/wp-content/uploads/2020/04/166283591063294274.jpg)
純正でカーボンホイールを採用しているのは、
①ケーニグセグ
自社でカーボンホイールを開発しており、市販車初採用。市販車といって
も数億円/台なので到底お目にかかれない。。。
ケーニグセグは、カムレスエンジンや・トランスミッションを無くしたダイレ
クトドライブなど超ハイテクな技術を開発しています。(何度動画をみても理
解できない・・・)
②フォード
アメリカのメーカーが出てくるのは意外と思われる方も多いと思います。
しかし、フォードはFordGTといったスーパーカーががあるように技術力も
あります。フォードVSフェラーリという映画もあったようにレースにも参加
しています。
そんなフォードですが、シェルビーGT350Rマスタングにカーボンホイー
ルを用意しています。重量は一本あたり8.1キロとよくあるアルミホイール
の半分程度ととても軽量になっています。
コーティングもしっかりされており、塩分、紫外線にも強いとのこと。この辺
は、しっかり市販化を考えた対応かなと思います。(市販化すると知識がなけ
どお金はある人が買ってしまう)
他にも、フェラーリが488GTBに採用していたり(樹脂塗装無しの変態仕様)、フォルクスワーゲングループがカーボン素材に関し研究を重ねていたりと様々な会社がカーボンに手を出そうとしています。
フォルクスワーゲングループのランボルギーニも名古屋工業大学と一緒にカーボン素材の研究をしているのは有名ですね。
因みに僕の愛車アルファロメオ4Cのメインフレームにカーボンが使われています。通常だと数千万以上の車にしかメインフレームには使われていませんが、アルファロメオがどうやったのか4Cには採用されています。この辺のことは今度、写真付でまとめたいと思っています。
![](https://road-to-ferrari.com/wp-content/uploads/2020/03/IMG_20191208_185900-scaled-e1586353099313-1024x381.jpg)