さて、別記事で紹介したブガッティですが最新モデルのディーヴォの開発が漸く完了し顧客へのデリバリーが始まるそうです。僕のところにはいつ届くのでしょうかね(そう言えるようになりたい)。
ブガッティディーヴォってどんな車?
ブガッティシロンをベースとしてディーヴォは開発されました。気になるスペックから紹介しましょう。2年の開発期間を経て、35kgの軽量化、76kgのダウンフォース強化を果たしています。
ハンドリング向上を主体として開発されているため、1.6Gまでのコーナリングスピードに耐えられるようになっています。ただし、ダウンフォース強化の代償として最高速度が423km/hに下がってしまっています。
エンジニアがシャシーの設定を行うために、「前後車軸に掛かる力」など数ある項目を綿密にシミュレーションしてからプロトタイプが制作されました。
シミュレーションを重ねた後、実際にプロトタイプが制作されニュルブルクリンクなどのサーキットや公道を含む50,000kmものテストが行われています。
シロンの改良版とも言えど、開発にはかなりの工数が掛かっているようですね。
デザインの観点から簡単に見てみましょう。シロンと比べると幾らか「イカつく」なっていますね。
パッと目に付くところはフロントリップ、リアの巨大なウイング(幅1,800mm)、フロントフェンダーのスリットでしょうか。
勿論、前2つがダウンフォース獲得のため、最後がタイヤハウスの減圧ですね。
シロンを所有していないとディーヴォは買えない!?
ブガッティのCEO、ステファンウィンケルマンによると、ディーヴォを買うにはシロンを所有していることが条件の一つになっています。ディーヴォの様な限定モデルは、忠誠心のある顧客にしか売りたくないという判断でしょう。
さらに、14台のディーヴォは生産台数の少なさゆえ、フランスのモルスアイムにある本社工場で手作業で組み立てられるそうです。
この、ある種時代に逆光したような製造方法が顧客の所有欲を満たし忠誠心を育てるのでしょう。AMGや日産GTR35のエンジンに組立者のネームプレートがつけられているのも同じですね。
そんなディーヴォですが「発表前から完売」だそうで、買いたい人は中古車市場に出てくるのを待つしかなさそうです。
他にも、2021年デリバリー予定のワンオフモデルLa Voiture Noireや、2022年製造開始のCentodieciであったり、全く新しいモデルも登場予定となっています。ブガッティがどういう車を作りブランドイメージを拡充させていくのか、要チェックですね。